略歴 1958年 愛知県生まれ。幼い頃より撮影機材に囲まれた環境で育つ。
1978年より東京中心に多くの個展を開催。79年ニコンサロン(東京・大阪・名古屋)発表の『檻の中』は、動物園の檻に閉じ込められた彼等(サル)を見る私達こそ、我々自身が作り上げた檻の中に生きている。という考えを問いかけ、視点展グランプリを受賞。その直後リアリズムを拒否し、[性欲]をテーマに女性を撮りはじめるが、雄しべと雌しべが 同居する花の世界に共通点を感じ、[性欲]をテーマに花の世界に入る。しかし、どろどろした作風は失敗に終わる。再び作画を変え、花のアップ中心でライトを多用した個展『妖精たちの小宇宙』を1990年にフジフィルムフォトサロンプロスペースにて開催。その後、人間の眼では、見ることのできない花のささやきを美しい映像の中に表わそうとするが、フィルターテクニックやCGの様な撮影後の後処理は 許せず、水面に映る花や、 歪んだ鏡を使っての撮影などいろいろ試みた。ある日、望遠レンズの最短撮影距離を稼ぐためにレンズをボディから離したときレンズの歪みを利用する撮影法、レンズの光軸 をずらす撮影法を発見する。森田流「花の夢幻撮法」はこうして生まれた独自の撮影法だ。 レンズの歪みを利用するこの撮影方法は柔らかな描写できれいなボケを持ち、かつ芯のある映像をも可能にした。それは裸眼では見ることのできなかった花の魅力を、レンズを 透してのみ表現できる世界だった。今までに無い視覚と描写の新しい「花の写真」を、「新美学の境地」として今なお探究中なのです。
一方で貧困をテーマにスラムを撮る。貧しいことがすべてにおいての不幸ではないことを意識して写真にすることをライフワークとも考えています。
写真展
個展 「モンキー」 名古屋ワキタギャラリー 1978
個展 「檻の中」 新宿ニコンサロン 1979
大阪ニコンサロン/名古屋ワキタギャラリー 1980
個展 「妖精たちの小宇宙」 銀座フジフォトサロンプロスペース 1990
福岡フジフォトサロン/名古屋ワキタギャラリー
個展 「妖精たちの小宇宙II」 京セラコンタックスサロン銀座 1996
名古屋ワキタギャラリー 1997
個展 「バングラデシュ」 クリエイト名古屋 1998
個展 「妖精の詩」 銀座フジフォト3/名古屋フジフォトサロン 2003
個展 「夢幻」 富士フォトサロン東京 2010
個展 「妖精たちの小宇宙4・5」 フジフォトサロン名古屋 2010
個展 バングラデシュ「線路沿い」 アイデムフォトギャラリー「シリウス」2013
名古屋ワキタギャラリー 2013
個展 スモーキーマウンテンレポート「あのときの子供たちは」 in Philippines
キャノンギャラリー銀座/梅田/名古屋 2014
森田雅章「花くらぶ」 アイデムフォトギャラリー「シリウス」2015
個展 「妖精たちの小宇宙Ⅵ」 富士フォトギャラリー銀座 2017
個展 「夢幻草花」 リコーイメージングスクウェア新宿 2017
フィリピン「ナボタス墓地」 アイデムフォトギャラリー「シリウス」2019
個展 「夢幻花」 富士フォトギャラリー銀座 2020
個展 「夢幻なる小宇宙」 富士フォトギャラリー銀座 2022
個展 「夢幻讃歌」 富士フォトギャラリー銀座 2023
個展 変わりゆく「バングラデシュ」 ポートレートギャラリー 四谷 2023
個展 妖精たちの讚歌 富士フォトギャラリー銀座 2024
その他
独自の撮影法で新しい写真美学の創造「夢幻撮法」 写真雑誌多数発表 第6回視点展グランプリ受賞
2007・2008・2009・2010・2011 フランス公募展 サロン・ドトンヌ入選
2015年第34回 土門拳賞 ファイナリスト 他入賞多数
出版物 妖精たちの小宇宙(地球ルネッサンス会議) 「夢幻草花」Mugensouka(ebookjapan)
スモーキーマウンテンレポート「あのときの子供たちは」 in Philippines